親の遺品整理をしていると、「これは捨てられないな…」と思うモノにたくさん出会います。
写真、手紙、愛用の品、趣味の道具、古びたノートや日記――
どれも思い出が詰まっていて、簡単に手放すことはできませんよね。
でも全部を取っておくわけにもいかない。
「大切にしたいけど、どう残せばいいのか?」
この記事では、遺品整理で出てきた“残したいモノ”との向き合い方について、
私が実際にやってよかったこと、心が軽くなった方法をご紹介します。
「思い出の品」保管と活用の工夫

1. 写真・手紙は「デジタル化」して安心保管
アルバムや昔の手紙は、かさばるし劣化もしやすい。
でも、そこにしかない家族の歴史があるんですよね。
私がやったのは、スマホやスキャナーでデジタル化して、Googleフォトやクラウドに保存する方法。
- 何かあったときのバックアップになる
- 離れて暮らす兄妹にもシェアできる
- 時々スマホで見返すことで心が温まる
物理的に手元から離しても、“思い出”としてはしっかり残せるのでおすすめです。
写真をデータ化しても、なかなか見直すことがないのが実情ですね。
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2. 衣類や小物は「リメイク」して新たな形に

母が愛用していたエプロン、父が着ていたシャツ――着ることはないけれど、捨てるには忍びない。
そんなときは、布小物としてリメイクしてみるのも一つの方法です。
- ハンカチやポーチに仕立て直す
- 子どものぬいぐるみの洋服に使う
- 小さな布でキーホルダーを作る
形を変えることで、「実用的に使える思い出の品」に生まれ変わります。
リメイクが難しい方は、ハンドメイド作家に依頼するのも手です。
3. 愛用品は「飾る or 使う」ことで日常に
仏壇に飾るだけでなく、インテリアとして残すという方法もあります。
- 父の万年筆をデスクに
- 母のティーカップをリビングに
- 昔使っていた時計を今の部屋の壁に
“モノ”に新しい居場所をつくってあげると、自然と日々の中で故人を思い出すことができます。
また、「使いながら思い出す」というのは、感情の整理にもつながるんですよね。
4. 子どもや孫に「語り継ぐための箱」をつくる

いつか、自分の子どもや孫が故人について知りたくなるときが来るかもしれません。
そんなときのために、小さな「思い出箱」を作っておきました。
- 写真
- 手紙や日記の一部
- メガネやアクセサリー
- 好きだった本や音楽のCD等
「これはおじいちゃんが好きだったものだよ」と伝える“きっかけ”になるモノたちを残しておくことで、
命や歴史がつながっていく気がしています。
5. 残せないモノは「感謝して写真に残す」

中には、どうしても保管が難しいモノもありますよね。
仏具、大きな家具、趣味の道具、年季の入った衣類など――
それでも、「忘れたくない」と思うなら、写真に残すのがおすすめです。
私の場合は、仏壇や父の釣り道具を処分する前に、スマホでいろんな角度から撮っておきました。
今もアルバムを見ると、そのときの記憶がよみがえります。
“モノ”がなくても、思い出は写真という形で残るんですよね。
まとめ|思い出を「手放す」のではなく「未来に残す」
遺品整理で大切なのは、「全部取っておく」ことではありません。
本当に残したいものを、自分らしい方法で未来につなぐこと。
それが「後悔しない遺品整理」につながるのだと思います。
- デジタル化で思い出を守る
- リメイクで新たな命を吹き込む
- インテリアとして暮らしに溶け込ませる
- 子どもへのメッセージとして残す
- 写真で心の中に刻む
少しずつ、でも丁寧に。
“モノ”との別れではなく、“想い”との対話をしながら、ゆっくり進めてみてくださいね。
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