SAKUUTO携帯浄水器とOHKEY携帯浄水器は、どちらもTBS冒険少年で紹介されて爆発的に売れている携帯浄水器です。
コンパクトで軽量、簡単に使えると防災グッズとして人気があります。SAKUUTO携帯浄水器とOHKEY携帯浄水器はどう違うのか?
また同様な浄水器は、GreeshowやSAWYER(ソーヤ)という携帯浄水器があります。トレッキングなどをされる方には多くの利用している有名な浄水器ですが、SAKUTTO・OHKEY携帯浄水器と違いはあるのでしょうか?
いざという時、命を守るために必要な水の確保に有効な携帯浄水器です。性能や使用したユーザーの口コミなどを調べてみました。
SAKUTTO・OHKEY携帯浄水器の違いは?
SAKUUTOは福岡県北九州市にある株式会社APOLON JAPANの製品。創業は2020年、防災商品およびアウトドア用品の企画・開発・販売する会社で、主力商品が携帯浄水器「SAKUTTO」です。
電動式の携帯浄水器も販売しています。
OHKEYも福岡県大牟田市にある株式会社NEWBOX JAPANの製品。こちらも創業は2020年、主な商品にOHKEY 非常用 救急セットがあります。
携帯浄水器の使い方
上の図はSAKUTTO携帯浄水器に使い方ですが、OHKEY携帯浄水器も同様です。
ウォーターパックやペットボトルにセットする
フィルターの取水口は口径28mmなので、市販のペットボトルを取り付けることができます。
付属のウォータパックやペットボトルを取水口にセットして、圧力をかけながら給水することができます。
また、大きなウォータバックを接続して吊るしておくと、重力によって浄水した水を溜めることもできます。
シリコンチューブにセットする
付属のシリコンチューブを取水口にセットして、川から直接ストローのように浄水した水を飲むことができます。
ハイドローションにセットする
「ハイドローション」とは、山歩きなど、背中に背負ったリュックの中のソフトボトルに吸引チューブを取り付けた給水システムです。
この吸引チューブの途中に携帯浄水器を取り付けることができます。
フィルター性能 0.01ミクロンの中空糸膜フィルター
SAKUUTO携帯浄水器、OHKEY携帯浄水器ともにフィルターは0.01ミクロンの中空糸膜フィルターを採用しています。
中空糸膜とは化学繊維で作った中心部が空洞のストロー状になったものの表面に無数の繊細な穴をあけたもので、不純物を除去したり、精製の目的で浄水器などで広く利用されています。一般的な携帯浄水器の多くがこのフィルターを採用しています。
中空糸フィルターは細菌や微生物の除去に優れていますが、有害物質には限界があることを理解しておくと良いでしょう。
フィルターの浄水能力 交換なしで5000ℓ浄水可能
フィルターの浄水能力も5,000ℓと同じですね。
フィルターの手入れ
フィルターの洗浄方法は、付属の注射器を使って逆流させて洗浄します。
その際の注意点は、洗浄するために注射器に入れる水は浄水された水を使用します。
浄水器はいずれも使用後は適切なメンテナンスが必要です。
また、フィルター交換不要となっていますが、浄水する水によってフィルターの寿命は短くなる場合があります。
浄水された水の出が、メンテナンスをしても変わらず少なくなったり、目で見て汚れが目立つようならばフィルターの交換、もしくは買い替えをおすすめします。
SAKUTTO・OHKEY携帯浄水器のスペック
材質 | 0.01μフィルター |
商品の寸法 | 35奥行き x 35幅 x 140高さ mm |
商品の重量 | 50 グラム |
外部テスト認証 | 水道法水質基準適合 |
商品特長 | バクテリア除去 |
SAKUTTO・OHKEY携帯浄水器はおなじもの?
結論から言うと、性能やスペックから同じものといえると思います。
【日本企業が企画・開発・管理】 ですが、製造は中国になります。
違いは、本体の色がブルー(SAKUTTO)か透明(OHKEY)くらいですね。
Greeshow・SAWYER(ソーヤ)携帯浄水器との違い
同様の浄水器で有名なのがGreeShowとSAWYERです。というか、SAKUTTOやOHKEY携帯浄水器が汎用品といえるかもしれません。
GreeShowもSAWYERもフィルターは0.01ミクロンの中空糸膜フィルターです。GreeShowの方は、活性炭も使われているので塩素や泥などの臭いも除去します。
GreeShow携帯浄水器は8000Lの浄水量を誇り、SAWYERミニはよりコンパクトです。
海外の浄水メーカーと同様の製品を日本で開発し販売しているということでしょう。価格はGreeShowが5000円くらいSAWYERミニが1000円位(アマゾン調べ、並行輸入品)と高価です。それに比べSAKUTTOやOHKEY携帯浄水器が3000円から4000円と少し割安になっています。
昨今、災害が増加している日本でこのような商品が開発されていることは良いことだと私は思います。後発のメーカーですが、今後より良い製品を開発、販売してくれることを期待しています。
SAKUTTO・OHKEY携帯浄水器の口コミ・レビューの傾向は?
災害時に備えて購入する方が多いので、未使用の口コミ・レビューが多く見られました。その中で、実際に利用した感想をピックアップしてみました。
コンパクトで軽量 非常用に最適
「小さい!!」
「防災士推奨」
浄水には時間がかかる
「吸い出すには力が要る」
「水の出が悪い」
0.01ミクロンの中空糸膜フィルターを通すので、細菌除去には安心ですが、直接ストローで吸い出すには力が要るようです。
ウォーターパックに入れて押し出す力を加えると少しはましなようですが、ゴクゴク飲みたい場合はストレスとなりそうですね。
災害時に、喉の渇きを癒すためには備えておきたいですが、家族が多い場合には電動式の浄水器が便利です。
泥水にも使える?
「川の水独特の苔の匂いがとれた」
「水道水特有の味が消えて美味しい」
「冒険島で泥水を飲んでいた」
0.01ミクロンの中空糸膜フィルターなので、水源に含む不純物を99%除去、濾過できます。泥水なども透明な水に浄化することはできます。
しかし、ウィルスや農薬や工業廃水など有害物質は除去できません。
バクテリアや大腸菌、エキノコックスなどは除去できるので飲料水にすることはできますが、安全のために煮沸して飲んだ方がよいと思います。
風呂の残り湯にはシャンプーなどの化学物質、雨水にも化学物質が溶け込んでいることがあるので注意が必要です。
0.01ミクロンの中空糸膜フィルターは、一般的な浄水器に使用されているようですが、原水は水道水となります。泥水などを使用する場合、フィルターの寿命は短くなると考えられます。泥水を浄化するときは、泥の沈殿を待って上澄みを使用するようにしましょう。
日本は水の豊かな国ですが、地域によっては渓流などきれいな水を非常時に確保するのは難しい場合がありますね。実際の話、非常時には生き延びることが最優先ですから、あまり神経質になりすぎないほうがいいのかもしれません。
不安に思われる方は、より高性能のフィルターを使った浄水器を考慮してはどうでしょうか?
OHKEY携帯浄水器の販売ページのYouTube動画で、お茶やコーヒーの色や味はそのまま出てきていました。0.01ミクロンの中空糸膜フィルターは、溶け込んだ色水は透明にはならないようです。それでも、水の雑味は取れるようなので、味はまろやかになります。
同じ動画でオレンジジュースもろ過していましたが、あまり高濃度の液体は目詰まりを起こすのでご注意ください。
なお、牛乳の白い成分は意外に大きく浄水器を通すと透明になるそうです。
まとめ
SAKUTTOもOHKEYも非常用に備えるには、コンパクトで持ち運びに便利で、防災士も推奨しているように有効な携帯浄水器だと思います。
使い方も簡単で、洗浄用の注射器もセットされています。携帯トイレなどのおまけもあるようです(^_-)-☆
ただし、泥水なども飲料水にはできますが、海水やウィルスや化学物質、放射能物質は除去できません。原水によって使用できない場合もあることを理解しておく必要があります。
フィルター交換不要で5000ℓの水を浄化できるようですが、原水によってフィルター寿命は短くなることがあるので、過信は禁物かなと思います。使用した場合は、よく洗浄し、目詰まりを感じたら交換が必要です。
私自身、携帯浄水器というものを知らなかったので、サバイバル動画を見て「こんな便利なものがあるのか!!」と驚きでした。
浄水器にはそれぞれ使用目的に合ったものを選ぶ必要がありますね。たとえば、トレッキングなど山の綺麗な渓流で使用する目的のものから、海水を淡水に変えるRO膜という特殊なフィルターの浄水器はとても高価です。
SAKUTTOもOHKEYは、一度の浄水量が少ないことや浄化に時間がかかりますが、命を守るという点では備えておくことの安心感は大きいと思います。
家族構成や使用目的、予算に応じて適切な携帯浄水器を選ぶ選考にしていただけたら幸いです。
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